東日印刷の新たな挑戦、それは包括的IT支援サービス。総合企画室デジタルソリューショングループとして活動していたチームは、2018年4月、新部署「T-NEXT」として独立しました。マネジャーの岩本好司に、成り立ちから現在に至るまでの経緯やエピソードを聞きました。
65年の歴史を誇る新聞印刷会社に生まれた精鋭集団「T-NEXT」
IT支援サービスを始めた きっかけを教えてください。
きっかけは「ホームページを 作ることはできないか」という相談でした。もちろん、請け負える部署もスタッフもいなかったのですが、その1年前に立ち上げていた「新規事業グルー プ」で何をやろうか悩んでいたので、それならWeb制作をやろうという話になりました。 2015年7月の事です。
ノウハウもない状況からどのようにサービス開始に至ったのですか?
メンバーを社内で公募し、数人を選出。都内のWebスクールに通い、技術を学んだ後に、当時の自社サイトをリニューアルしてもらいました。2016年4月に新サイトを公開し、同時にWeb制作サービスを開始しました。
現在はアプリケーションなどの開発も行っていますが、そちらの経緯は?
当時メンバーをWebスクールに通わせるかたわら、社としてもITコンサルティングを受けていました。そのコンサルティング会社を通して、PIITsという世界最難関理系大学であるインド工科大学(以下IIT)3年生をインターンシップさせるプログラムの存在を知り、面白そうだからやってみようと思ったのが全ての始まりです。
全てはインターンシップから始まったわけですね。社内の反応はどうでしたか?
おそらく却下されるだろうと思っていましたが、人事部のスタッフはIITのことをよく知っていました。
インドの人気映画に同校を題材とした「きっと、うまくいく」という映画があるのですが、当社の人事部は全員その映画を見ていました。インターンシップ導入に前向きでしたね。
インターンシップ導入に成功したわけですね?
そうです。
Web制作開始からちょうど1カ月後、2016年5月のことです。その年のインターン生、アガラワル・ゴパールとシンデー・ラヴは昨年9月に入社し、当社初の外国人社員となりました。その後も、昨年、そして今年と3年連続でインターンシップを受け入れています。
2018 年度は4人のインターンシップ生が来日。日本人メンバーともすっかり打ち解けていた
インターンシップで彼らはどんな仕事を?
最初の年にやって来た2人、ゴパールとラヴは社内用のWebスケジューラーを開発しました。この時彼らが構築したWebスケジューラーは、現在社内のみならず、グループ会社でも使用されています。また、昨年は名刺管理アプリを開発し、こちらも外部販売に向けて調整中です。さらに今年は4人のインターン生を受け入れ、4つの異なるプロジェクトを手がけました。
彼らが生み出したこれらのソフトやアプリケーションを近い将来グループウェアとして商品化する予定でいます。
Web制作に関してはその後どうですか?
おかげさまで、様々なクライアントから制作の依頼をいただいています。
中でも、毎日新聞社やスポーツニッポン新聞社など日本を代表するメディア企業のサイト構築は非常にいい経験となりました。また、Web制作をスタートさせたことにより、強みである紙とあわせ、クロスメディアでの支援が可能となりました。
デジタルと紙が良い意味で補完し合う関係を目指しています。
今後に向けて一言お願いします。
私たちの部署名「T-NEXT」には単に東日印刷の未来という意味だけではなく、共創というコンセプトが込められています。NEXTはN=Next E=Evolution X=×(cross) T=Tonichiを表し、
「次の発展や進化を(お客さまと)共に成し遂げる」
という強いメッセージが込められています。
65年間、新聞印刷を通じて行ってきた課題解決をデジタルの分野でも実現し、ITを通して世の中をハッピーにするのが私たちのミッションです。
チームワークの秘訣
オフィスと同じフロアにあるリラックススペースにはダーツやサッカーゲームがあり、メンバーはランチ後、よくゲームに興じています。オフもメンバー同士が時間を共有することが重要だと岩本は言います。
「日頃からコミュニケーションは大切にしています。休日には、一緒に山登りやバーベキューをすることもあります。オフを共にすることにより、お互いに対する信頼感や理解が深まります。仕事上のパートナーというより家族のような深い関係が理想的。
個々に足りない能力を補い合うことができれば素晴らしいチームですね」
サッカーゲームで子供のようにはしゃぐメンバー
WORKS
サイト制作、アプリ開発からグループウェアの構築まで
サイト制作
グループ会社の毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社をはじめ、大規模な企業サイト制作の実績があります。毎日新聞社のサイトリニューアルでは、トップページに縦書きレイアウトを採用し新聞の風合いを再現しました。管理がより快適なCMSによるサイト構築を積極的に取り入れ、サイト更新の内製化をサポートしています。
アプリ開発
社内をはじめグループ会社でも使用されているスケジューラー。会議招待機能などが作業効率を向上させます。第2弾となる名刺管理アプリは販売に向け最終調整中。今後開発予定のアプリも含めグループウェア化することがすでに決まっています。受託開発では広告管理システムを開発。お客様から好評を得ています。