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ウェブ解析を使ったPDCAサイクルの回し方と継続するためのポイント

今回はウェブ解析を使って、ウェブサイトをどのように分析し、改善していくべきか、具体的な例を交えながら紹介します。

はじめに

ウェブサイト運営の前提としてお伝えしたいことは、ウェブサイトに完成はないということ。

ウェブサイトは作ってからが本当のスタートで、ウェブ解析をしながら、PDCAサイクルを回し、より良いウェブサイトにしていく必要があります。というのも、私たちウェブ制作会社では、完璧なウェブサイトを作ることはできないからです。

構築前の分析で、問題点を完全に見つけ出し、すべてを改善することはできません。なぜなら、答えがないからです。マーケティング全般に言えることですが、ゴールに対する道のりは何通りもあります。最短ルートもお客様によって様々です。

また、常に時間は経過し、内部環境、外部環境が新しくなるため、一度私たちの手で今の最高のウェブサイトを作っても、それは時間の経過とともに古いものへと変わっていきます。

例えば、お知らせやニュースといった情報はどんどん新しくなりますし、お客様がメーカーであるならば、新製品もどんどん追加することになると思います。外部環境は、スマホが主流になる、SNSが台頭する…と常に変わり続けます。

ウェブサイトを古いものにしないためには、常に改善を加えていく必要があります。少しでもウェブ解析から改善のお手伝いができればと思います。

PDCAサイクルとは

現在の社会では当たり前に使われている「PDCAサイクル」という言葉ですが、ウェブサイトにおいてはどういった意味になるのでしょうか。PDCAサイクルについて解説していきます。

P:Plan

PDCAサイクルの最初のPは計画を立てることです。目標を定め、目標を実現するための仮説を立てます。

Pを実行するうえで、解析ツールを使って現在の状況を把握しましょう。

以前の記事で、お客様にウェブ解析をショッピングモールに例えて解説していることを書きました。今回も同様の例で考えてみましょう。

ショッピングモールを運営していて、お客さんを増やすにあたって、改善の第一歩は現状を把握することです。例えば、お客さんは一人で来ることが多いのか、ファミリーが多いのか、年齢層は若いのか、年配の方が多いのか、男性が多いのか、女性が多いのか…。

そのショッピングモールに訪れる人の属性を把握する必要があります。属性を把握することで、より効果的な訴求方法を選択できたり、より改善につながる施策に近づくことができます。

ウェブサイトでも同様で、
・どんな人がサイトに訪れるのか
・どのような経路で流入が多いのか
・主要のデバイスはPCなのか、スマートフォンなのか
これらの情報は多くの気づきを与えてくれます。

データから問題を見つけて仮説を立てる

現状の把握ができたら、そのデータから問題点を発見していきます。

ショッピングモールでは、

ファミリー層が少ない→授乳室やおむつ替えスペースがなかった

若い人が来ない→若者向けのブランドのショップが入っていない

ということになるかと思います。

ウェブサイトでは、
・ターゲットである世代のアクセスが少ない→若い世代のエンゲージメントが少ない

・ランディングページの直帰率が高い→ランディングページに導線が確保されていない

というように、仮説を立てます。

D:Do

DはPで立てた計画を実行するフェーズです。

上記の例を用いると、ショッピングモールでは、

・授乳室やおむつ替えスペースを作る

・若者向けブランドを誘致する

といったイメージです。

ウェブサイトでは

・若者の利用率が高いSNSを使って情報発信をする

・ランディングページに関連コンテンツやお問い合わせなどのボタンを設ける

といった施策を行います。

C:Check

Cでは施策による効果を検証します。Pの通り、順調な効果を上げることができたのか、もしくはうまくいかなかったのかを把握します。

同じ例を用いると、ショッピングモールでは、

・授乳室やおむつ替えスペースを作ったことでファミリー層が増えた

・若者向けブランドを誘致したが、若者向けショップの売り上げは減ってしまった

となります。

ウェブサイトでは、

・SNSからの流入は10%増えたが、お問い合わせは1%減った

・ランディングページの直帰率が10%上がった

といった結果を検証します。

A:Action

Aでは、Cの結果に基づき、改善策を考えます。

ショッピングモールでは、

・ファミリー層が増え客数は増えたが、購買につながっていない

→子供向けのショップを誘致したらどうか

・話題のショップを入れると来場者数は増えるが、購買意欲は低い

→購買意欲を高めるためにセールを開催

となります。

ウェブサイトでは

・SNSからの流入はコンバージョンになりにくい

→違う流入方法を考える

・実はランディングページのデザインがユーザーにマッチしていないかもしれない

→デザインを変更してみる

というように、次の改善策を考案します。

そして、また次のPへと移っていきます。

このようなPDCAサイクルを繰り返すことでサイトをより良いものにしていきます。

PDCAを上手く回していくためのポイント

PDCAサイクルを効率よく回すためのポイントを解説します。

一度にいくつもの施策を施さない

PDCAを効率的に回すためには、同じ期間内に施策を詰め込みすぎないことが重要です。

「善は急げ」で早くやったほうがいいのではないか?と思うかもしれませんが、1か月でたくさん施策を詰め込んでしまうと、どの施策が有効だったのかが分かりにくくなってしまいます。

ウェブサイトの改善は長期的なスパンで取り組みましょう。

データを残す

施策と結果を記録します。後で振り返るときに、仮説や施策、以前のデータが分からなくなってしまっては意味がありません。

1か月ごとなど定期的に記録を残していくのがおすすめです。もちろん、キャンペーンなど日付を〇月〇日から×月×日というようにピンポイントでデータを残すときもありますが、比較する期間にも影響してきますので、ある程度まとまっていて、比較がしやすい期間設定がいいと思います。

数値化により具体的にPDCAサイクルを回す

仮説や施策に関してはより具体的に数値化することをおすすめします。なぜなら、数値であればだれが見ても変わらないからです。

例えば仮説のシーンで更新頻度に関する目標設定を、

・更新頻度が少ないため、更新頻度を上げる

・更新頻度が隔週1回だったのを週1回にする

とした場合や、ページの直帰率の目標を

・ページAの直帰率を下げる

・ページAの直帰率を50%から40%に下げる

とした場合、それぞれどちらのほうが後で比較しやすいでしょうか?

後者のほうが目指す部分が分かりやすく、達成しやすい感じがしませんか?

このように、目標を明確にすることも、施策を続けるためのコツです。数値化することで、解釈に捉われずに物事を進めることができ、さらに目標が明確になります。

具体的な数値を示すほうが、目標の達成感も生まれますので数値化はオススメです。「更新頻度を上げる」という目標だと、どれだけ上げればいいのか、いつまでに何をやればいいのかが曖昧になってしまうため、継続しにくいと感じます。

最後に

ウェブサイトでは、店舗経営や商品の陳列と同じように、ユーザー像を把握することでより効果的に情報を発信することができます。ウェブサイトでもアクセス解析を通じてお客様の使いやすいウェブサイトにするためのPDCAを回すことができます。

現状を把握し、問題を見つけ、解決していくことで、少しずつウェブサイトの状況が改善されていくと思います。「わからない」「どうせ無駄だろう…」とあきらめるのではなく、「まずやってみること」が大切です。

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