ビジネス business

CGMとは?

CGMとは?

大山先生

大山先生

「僕にとってWebは遊びみたいなものです」が口癖。
好きな言葉は「天才とは努力を努力と思わない才能」。Webチーム制作部門 の要にして最後の砦。XYZ…(後がない)どこかで聞いたことがあるそんな言葉を呟けば、大山先生が登場し問題を綺麗に片づけてくれるためチームメイトは彼のことをスイーパー(始末屋)と呼ぶ。ハードボイルドを愛し、一見不愛想に思われがちな大山先生だが、いつも快く問題を片づけてくれることから、その心は意外にも「エンジェルハート」だとか。

 

講義を行う大山先生

 

こんにちは!
前回は【Webメディアのタイプと仕組み】ということで、キュレーションメディアについて紹介してきました。

「Webメディア」とは?

今回のテーマはWebメディアです。Webメディアと一口に言いますが、種類があります。例えば、キュレーションメディア、まとめサイト、ブログ、オウンドメディア、ニュースサイト。などです。これらを大きくいくつかのタイプに分けて整理してみましょう。

今主流になっているWebメディアは大きく分けると、
1、キュレーションメディア
2、CGM(コンシューマジェネレイテッドメディア)
3、専門誌型サイト
4、オウンドメディア
この四つに分けることができます。

今回は前回に引き続き、Webメディアの一つであるCGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)について紹介します。

CGMとは?

CGMも非常に勢いのあるメディアの一つです。
CGMの代表例である「cookpad」は国内一の成功と言っても過言ではないでしょう。また、「食べログ」「NewsPicks」「YouTube」などをイメージするとわかりやすいかもしれません。

さて、CGMとは何でしょうか。
CGMとは「コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア」の略です。
直訳すると「消費者によって生成されるメディア」となります。Consumer Generated Mediaの頭文字をとってCGMと呼ばれています。

このメディアは名前の通りで、サイトの利用者が内容を作っていくシステムです。口コミサイトがその原型にあたり、利用者が投稿してサイトを盛り上げていく役割を担います。
広い意味で言えば、SNSもCGMの一部といえそうです。 「NewsPicks」はニュースで繋がるSNSというかたちを形成していますよね。

CGMが受け入れられる理由

CGMが受け入れられている理由としては、「同じ課題を持った人の経験が得られる」というところにあります。
課題に直面した時に、同じ課題を経験した人からの情報が一番信用できますよね。その心理をうまく利用したのがCGMです。

例えばパソコン購入の際に、
「私はパソコンでゲームをしたいけど、このパソコンで大丈夫かな?」という課題に直面するとします。
しかし、インターネットで調べても「書いてあることが難しくてわからない」そして「誰かに聞きたいけどパソコンについて聞ける人が近くにいない」
このような状況に置かれると仮定します。
その時に「同じゲームをするために、このパソコンを買いました」という情報があったら、ありがたいですよね。
そんな時に効果を最大限に発揮するのがCGMです。

一方、「私の経験を発信したい」「誰かに教えてあげたい」という欲求を持っている人も存在します。
例えば「こうやれば美味しいビーフシチューが作れるよ!」といった情報や「駅前の最近できたイタリアンレストラン、ワインのラインナップがよかったよ!」といったものです。

そんな人たちに向けて、情報発信の場所を提供する役割もCGMは担っています。
インターネット上にコミュニティーを作りあげることで、CGMに行けばジャンル別に経験者が揃っていて、聞きたいことを投稿という形で書き込めば、答えが返ってくる。そして類似した経験がシェアされている場所は、現在インターネットを除いてありません。

CGMの仕組み

例えば家電のコミュニティーであれば家電購入の経験談がたくさん書いてあり「ゲームをするのに、このパソコンだとスペックが物足りなかった」といった情報をはじめ、「自分の好きなお店に行っている人は、他にどんなお店に行っているのだろう」という疑問がすぐに解決します。
インターネット上に専門家だけでなく、趣味や嗜好が同じ人が集まる場所を作るスタイルをとっています。

別の使い道として、投稿も質問もせずに、「自分のための記録をつける」という利用方法ができる一面も魅力です。
「cookpad」では、自分のレシピを投稿する機能があり、非常にレシピが書きやすく、読みやすくなっています。

実際に投稿はせず、下書きに保存をして自分のレシピ帳として利用するケースもあります。
「個人のデータベースとしての利用」ができるのはCGMの特徴です。

CGMの運営方法

続いて、CGMの運営方法について解説します。

CGMが第一に考えなければならないのは、コミュニティーの質の維持と向上です。
普通のメディアのように、記事を書く、編集するというような内容ではありません。書き込んでくれる人がいるから成り立つビジネスなので、書き込みたくなる仕掛けを作り、「荒らし」への対応などが必要不可欠です。

メディア全体を、利用者がより快適に、楽しく使えるようにするのがメインの仕事となります。利用者により良いサイトやサービスを提供することでユーザーを増やし、媒体価値を向上していくことが大切です。

CGMの構造

収益のモデルとしては、有料会員と広告収益です。有料会員からの利用料と、企業からの広告収益が集まってきます。
ここでも「cookpad」なら料理好きな人や主婦、「食べログ」ならグルメが趣味の人や会の幹事など、ターゲットが絞られているので、ターゲットの条件が合っている広告主にとっては効果が見込みやすい場所といえるでしょう。

CGMの問題点

CGMの問題点はやはり「素人投稿型」であるところになります。一般人の書き込みは、信憑性という面で不安が残ります。
しかし、CGMは投稿者が素人であるというのを全面的に知らせているため、情報を受け取る側の情報リテラシーさえしっかりしていれば、割り切って使うことができるので、たいした問題ではないかもしれません。

それとは別に、相手を陥れるような投稿などが行われることもあります。
これは単に一般の人が書き込む評価ではなく、アルバイトを雇いひたすらライバル企業のものに対し悪い評価を加えるなどの悪質な操作を指します。
運営側はもちろん対処しますが、実際書き込みが一般人のものなのか、悪徳業者のものなのか、見分けが付きにくいことが問題点として挙げられるでしょう。

今回はここまでCGMについて解説しました。
次回は専門誌型サイトの解説を行いたいと思います。

一覧ページへ 

Other contents
その他のコンテンツ

Go to Top

Contact
お問い合わせ

CONTACT