昨年末、プログラミング言語PHP5系統のサポートが終了しました。 また、来年1月にはwindows7のサポート期間が終了します。今回はこの製品サポートについて調べてみました。「サポートが切れる」というのが具体的にどういったことなのかを紹介します。
プログラム言語、ソフトウェアのサポートとは何か
ソフトウェアのサポートというのは目に見えるものではないので、具体的にどのようなことが行われているのかイメージできないのではないでしょうか。例えば家電などの機械であれば故障時に修理を行なってもらえたり、インターネット回線の契約などのサービスにおいては接続の仕方や利用方法の電話サポートを受けることができるためイメージしやすいです。というわけで、まずはプログラムやソフトウェアがどのようなサポートを提供しているのかを見ていきます。
セキュリティアップデート
ソフトウェアの利用者にとってもっとも大きなサポートはハッキングからの保護活動です。
WindowsなどのOSも、スマートフォンアプリも、ソフトウェアはプログラムによって動作しています。
コンピュータは本当に様々なことが実現できます。メールを自動で送る、データの解析やコンピューター同士の通信など、できることは非常に多岐に渡っています。これらコンピュータにできることをうまく使って、便利なものを作ろうというのがプログラミングであり、それらの延長としてソフトウェア製品は開発されています。
しかし、これらは全て人間が作っているもので、ソフトウェアの中には必ずといっていいほどミスがあります。ミスには大小様々なものがあります。
例えば、登録されたユーザー以外に見せてはならない情報へ誰もがアクセスできてしまう。通信内容が書き換えてしまう、などがイメージしやすいでしょうか。これらのミス、バグを脆弱性と呼びますが、これらを悪用されてしまうと色々な損害を引き起こすことがあります。
サーバーに侵入されてしまえば、コンピューターは本当に様々なことが可能です。
そこで、ベンダーはユーザーに迷惑がかからないように継続的なアップデートを行います。ハッキングからの保護活動として提供されています。
外部環境の変化への対応
特にインターネット上に存在しているソフトウェアでは、ソフトウェア同士がデータのやり取りを行うことでより便利に利用できるタイプのものがあります。例えば、Webサイト上にFacebookやTwitterを読み込んで表示させているようなケースもこれに含まれます。
この例ではSNSの開発元が提供している機能を利用して実現しているのですが、開発元がこの利用方法を変更する場合があったり、そもそも機能を撤廃したりすることがあります。
こういった外部環境の変化へ対応することも、サポートに含まれる業務です。
マニュアルの整備や問い合わせへの対応
ソフトウェアには必ずマニュアルが必要です。また、ユーザーコミュニティなどのマニュアルでは網羅し切れないような課題を解決する場を設け、維持していくこともサポートの一環です。
サポートが終了するということ
サポートが終了する、ということは、ここまで見てきたようなことが全て行われなくなる、ということです。たとえ新たに脆弱性が発見されたとしても、対策は行われなくなりますし、外部環境の変化による不具合も保証されません。
もちろん、長い年月に渡って磨き上げられてきたものに新たな不具合が発生する確率は高いとは言えませんし、ハッキングの被害が少ないケースもあるでしょう。しかし、一度セキュリティを破られたシステムは再構築しても同じようにセキュリティを破られてしまいます。最終的には全て刷新することになるでしょう。
であれば、サポートの打ち切られたものを利用し続けるのではなく、然るべき時に更新を行うことが望ましいのではないでしょうか。