WordPressで作られたWebサイトの多言語対応には複数の方法があり、どの方法にもメリットやデメリットがあるため一概にどの方法ベスト、とは言えません。
サイトの構成や運営体制を踏まえ、自社に合った方法を選ぶことが大切です。
そこで、
- 1言語1ページ
- 多言語1ページ
- 専用サイト
3つの多言語化方法を紹介します。
1言語1投稿パターン
1つめは各言語ごとに1ページづつページを作成するパターンです。
特徴はWordPressは一つであることと、対応する言語ごとにページを作成することです。
後ほど紹介する他の2つの方法に比べて保守範囲が拡大しないこと、将来的な多言語対応方法の変更などに強いことがメリットとなります。
デメリットは言語ごとにデザインを変えるのは難しいことと、一つのWordPressに全言語の投稿を行うためにページ一覧が冗長になることです。
1言語1投稿で多言語対応する場合のおすすめプラグイン
このパターンに対応したプラグインのおすすめはBogoです。Contact Form7を制作しているMiyoshiさんによって制作されています。日本人の制作者であればいざという時の情報収集もしやすいですし、世界中で500万件以上利用されているプラグインを作った方ですので、技術的な面でも安心感があります。
多言語1投稿パターン
2つめは1ページを多言語に対応させる方法です。特徴は1つの投稿画面で複数の言語を登録できることと、こちらもWordPressが一つであることです。
そのため、1言語1ページでの制作に比べて、記事一覧ページがスッキリとまとまります。
しかし、この方法で対応を行うと、1画面で多数の言語に対応できるようにページの編集画面が大きく変わります。このため、将来的に多言語化の方法を変える、となった時には他の方法に比べて負担が大きくなります。
多言語1投稿パターンのおすすめプラグイン
このパターンではpoly langがおすすめです。無料で利用できる上に、多くの機能を持っています。
Polylang を使うと、バイリンガルやマルチリンガルの多言語 WordPress サイトを作ることができます。通常通りに投稿や固定ページを書き、カテゴリーや投稿タグを作成した後に、各言語を定義します。投稿の翻訳は、デフォルトの言語も含めて必須ではありません。
個別サイトパターン
3つめは、各言語にそれぞれの専用サイトを設けて運用していく方法です。
他の2つと異なり管理するサイトが複数になるため、保守範囲が広がることがデメリットです。言語に合わせてデザインや機能を変えるなどの対応が容易であることがメリットとなります。各言語に合わせて細かな調整を行う場合には第一の選択肢となるでしょう。
この場合はプラグインなどを利用せず、それぞれの言語でコンテンツを作成すればよいので、シンプルです。
以上、WordPressサイトを多言語化する方法とそれぞれのおすすめプラグインを紹介しました。ordp