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ファブリックサイネージ「LUFAS®」が美術作品に初採用

当社とグループ企業の株式会社トライ(同、https://try-oa.com/)が製造・販売しているペットボトル100%リサイクル布を使ったファブリック・サイネージ「LUFAS®(ルーファス)」が、写真家・小山恭史さんの作品制作に使われました。これまでLUFASは、主に広告や看板、屋内装飾などで採用されており、アート作品に採用されたのは今回が初となります。

 

中央区京橋で開催中の現代アート展「Art in Tokyo YNK」への出品作で、全国各都市で撮りためた1000枚以上の看板の写真を重ねたコラージュ2点です=写真。小山さんが数年前にロケでSTビルに来られた際、通路に飾ってあるLUFASを見て「光の演出が出来るのはLUFASの面白さだ」と感じたことから、今回の採用に至りました。

 

LEDライトを付けた自作の木枠に、最も薄いタイプのLUFAS専用フレームを取り付け、布を張っています。光の透過率がデザインの色味によって違うため、布の裏側から直接インクとアクリル絵の具を混ぜたものを載せて、色の出方や光の透過を調整されました。これができるのは、繊維に気化したインクを染み込ませて発色させる「昇華転写方式」だからこそ。当社の印刷技術をフル活用していただき、精彩な作品となりました。

また、LUFASは日本で唯一、エコマークを取得しているファブリック・サイネージで、布はペットボトル100%リサイクル、フレームにも再生アルミを50%以上使用しており、その意味でSDGs時代にふさわしいアート作品とも言えそうです。

 

当社としても「アート」という初分野での素材提供の試みでしたが、小山氏からの評価も高く、今後、写真に限らず絵画など芸術分野でのLUFAS活用も積極的にご提案していきたと考えています。最後に、小山さんは作品に込めた思いを、次のように語られました。

 

日本の街は戦後、インフラが整い建物が乱立した事によりデザインの概念の無い街作りが進められて来たかのように思う。 私たちがイメージする東京や大阪のような街は、実際に目に映る一画というよりそれぞれの記憶の蓄積により、想像し形造られていくものと私には感じられる。 私は看板(コマーシャル)を人間の欲望を駆り立て植え付ける物であると思う。食欲、物欲、性欲、承認欲など様々な煩悩の象徴と捉えこの一連の作品を無明(悟りとは最も遠い光)と名付けた。 また、幼少時代より父に縄文人はアーティスト集団だったと教えてられていたこともあり、その縄文土器の持つ独特なフォルム、禍々しく呪術的で野生的な力を感じ着想を得た。また、コロナウイルスの蔓延により姿を消した店や新たに誕生したスポットなど加速度的に変化していく時代を捉え映し出し、表現した。

 

小山恭史

1987年神奈川県生まれ。都内撮影スタジオでの勤務を経て、2012年にフリーフォトグラファーとして独立。20年より開始したアートワークでは、出逢い、発見、驚きに満ちた旅の写真をコラージュした作品を制作。それらは激しさと静けさ、大胆さ繊細さを併せ持つ。

 

Art in Tokyo YNK https://artintokyoynk.com/

東京有数のビジネス拠点で、 「YNK(インク)」 と呼称される八重洲・日本橋・京橋。変化のうねりの中で、 論理的な思考だけでは進展しない問題をいかにして解くか、多くの企業やビジネスパーソンが模索しています。オフィスビルから最新の現代アートを発信する新たな試み「Art in Tokyo YNK」で大切にしたいのは、不可視の力を多様な表現でとらえる若手アーティストたちとの出会いです。視界が開けるような感覚を、 ぜひ会場で味わってください。

■   会 期 :2023年11月6日~2024年1月19日

■   時 間 :10:00~19:00 *土日祝閉館

■   場 所 :東京都中央区京橋3-1-1 東京スクエアガーデン1階オフィスエントランスホール

■   入場料 :無料

■   主 催 :TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI

■   協 力 :東京スクエアガーデン/四季彩舎/TOMOHIKO YOSHINO GALLERY

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