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GoogleAnalyticsの見方とウェブ解析の目的

ウェブ解析に使われるGoogleAnalyticsですが、初心者には「使い方がわからない」「専門用語が多すぎてわからない」「どの情報が何をあらわしているの?」という数々の悩みが付きまといます。

私も初めて触ったときは、「意味がわからない…」という状況でした。

そんな方のために、GoogleAnalyticsデータの持つ意味とウェブ解析の目的について解説します。

おさえておきたい6つのデータ

ここからはGoogleAnalyticsを使っていくうえで、おさえておきたいデータについて詳しく紹介します。

GoogleAnalyticsイメージ

ユーザー

ユーザーは期間内の訪問者を指します。1人につき1回カウントされます。ただし、cookieを利用してカウントするため、同じユーザーのアクセスであっても、デバイスやブラウザが違う場合は別にカウントされます。

例)
AさんとBさんがPCでアクセス→ユーザー2
AさんがPCとスマホでアクセス→ユーザー2
AさんがPCで3回アクセス→ユーザー1
AさんがPCでGoogleChromeとIEで1回ずつアクセス→ユーザー2

セッション

そのサイトへの訪問の回数を指します。1回そのサイトを訪れたら、セッション数が1とカウントされます。同じ人でも、朝と夜に1回ずつそのサイトを訪れたらセッション数は2となります。しかし、30分以内に2回訪れた場合は、セッションの有効期間内ですので、セッション数は1のままとなります。

例)
AさんとBさんがPCでアクセス→セッション2
AさんがPCとスマホでアクセス→セッション2
AさんがPCで朝、昼、夜に3回アクセス→セッション3
AさんがPCでGoogleChromeとIEで1回ずつアクセス→セッション2
Aさんが11時~11時半の間に3回アクセス→セッション1

ページビュー

そのサイトで見られたページの数を指します。1セッションで3つのページを見た場合、セッション数は1なのに対してページビュー数は3になります。この数値は一番単純な見られたページの数を指します。

例)
AさんとBさんがPCでそれぞれ3ページ閲覧→ページビュー6
AさんがPCとスマホでそれぞれ2ページ閲覧→ページビュー4
AさんがPCで4ページ閲覧→ページビュー4
AさんがPCでGoogleChromeとIEで1ページ閲覧→ページビュー2

上記の3項目は紛らわしい数値ですが、ユーザー≦セッション≦ページビューの関係となります。

直帰率

ウェブ解析で言う「直帰」とは、「サイトに訪れたユーザーがページ遷移することなく、1ページだけを見てそのあとサイトから離脱する」という行動のことを指します。直帰率とは、全体のセッションのうち何%が直帰したか、という数値になります。

例)
Aさん(3ページ閲覧)Bさん(1ページ閲覧)→直帰率50%

新規ユーザー

全ユーザーのうち、そのサイトに初めて訪れたセッションの割合のことを指します。過去一度でもそのサイトを訪れたことのあるユーザーは、1回目の訪問が設定期間前であっても、新規ユーザーではなくリピーターとみなされます。しかし、最終アクセスが2年以上前だと、保存期間が過ぎてしまうため、新規ユーザーとしてカウントされます。

例)
Aさん(2回目)Bさん(初めて)→新規ユーザー1
Aさん(3回目)Cさん(2回目で前回訪問が2年半前)→新規ユーザー1

平均セッション時間

1ユーザーの平均滞在時間を指します。ウェブビーコン型であるGoogleAnalyticsでは、Webページに埋め込んである計測用のコードを読み込んだタイミングで計測します。この計測のタイミングが打刻の時間となります。この打刻の時間を計測することでページの滞在時間を算出しています。

つまり、直帰してしまったユーザーに対しては、1回しか打刻がされないため、どれくらい滞在したかを算出することができません。よって直帰したユーザーの滞在時間は0となります。

例)
Aさんが1ページ目を5分かけて閲覧し直帰した→滞在時間0
Aさんが1ページ目を5分かけて閲覧し、次のページで離脱した→滞在時間2分30秒

ウェブ解析とは

ウェブ解析とは

上記であげたデータは指標の一部ですが、これらのデータを活用して、ウェブサイトをより良いものにしていくのがウェブ解析となります。

私がお客様にウェブ解析の説明をするときによく用いる例は、ショッピングモールの経営者になった場合を想定してもらうことです。

ウェブサイトをショッピングモール、各ページをテナントに例えて、来場者を増やし、購買につなげるためにどうしたらよいかを考えてもらいます。

単純に思いつくのは、

  • 集客力のある店舗(ページ・コンテンツ)を誘致すること
  • 質のいい店舗(ページ・コンテンツ)を増やすこと
  • 店舗数(ページ数・コンテンツ)を増やすこと
  • 立地条件(検索順位)を改善すること
  • 口コミ(SNS)を活用すること

などですかね。

店舗が改装されるショッピングモールに完成がないように、ウェブサイトにも完成がありません。ショッピングモールと違うところは、大きさに際限がないことくらいです。

大きさに際限がないということは、いくらでも拡充や改良が可能なことを指します。ウェブサイトは作って終わりではなく、そこから売り上げやお問い合わせにつなげることが大切です。

最後に

繰り返しになりますが、ウェブサイトに完成はありません。作ったら終わりではなく、むしろ作ってからがスタートといっても過言ではありません。ウェブ解析を活用しPDCAサイクルを回すことで、ウェブサイトの改善の糸口やアイディアが見えてくるかもしれません。

GoogleAnalyticsはGoogleアカウントさえあれば無料で使えるツールですので、ぜひ皆様も活用してみてください!

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